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保険と聞いて思いつく言葉はなんですか? 健康保険、生命保険、自動車保険、雇用保険・・・人によってさまざまだと思います。会社員の人は給与明細の「健康保険」や「厚生年金保険」「介護保険」などの項目になんだろうと思ったことはないでしょうか?
よく聞くけどよくわからない・・・という人が多いのではないのでしょうか。
そもそも保険とはなんでしょうか。簡単にいうと何かあった時の助け合いということです。


なぜ助け合いが必要かというと、私たちが生活していくためにお金が必要だからです。生活をしていくためのお金を保障されている人でなければ(たとえば皇室の人たちとか)、急に大金が必要になった時に大変困ります。貯金は備えることができますが、そういった不慮のことはいつ起こるか予想がつきません。それでそういう同じ考え方の人が集まって考え出されたのが保険の考え方で、「相互扶助」といいます。みんなが少しずつお金を出し合い、必要な人の為に使うということです。「一人は万人のために、万人は一人のために」ということばが生命保険の始まりとも言われています。
助け合いをするグループが国民全体なのか、会社員全体なのか、公務員のグループなのかとかで、その名前が変わってくるということです。


日本の場合、社会保障といわれる国民の最低保障の生活を守るために、国民全体に強制して加入を義務づけているのが、公的保険とよびます。つまり、まず「保険」は、それが公的なものなのか、個人的(私的)なものなのかで種類が変わります。公的保険は広い意味で社会保険といいますが、知らないうちに払っていることが多い強制保険のため、そのお金がどこでどのように使われるか知らない人が、多いと思います。しかし、本来社会保険で足りない部分を補うために任意保険である私的保険に加入するため、公的保険の内容を知っておく必要があります。つまり、国による社会保障制度でどこまでカバーできることがわからなければ、自分の適切な保障を準備することができないということです。


なぜ公的保険は強制なのでしょうか。これは、公的保険は社会の安全のために加入者個人の危険率に関係なく、その一定の集団単位で、一律の保険料を徴収します。危険率というのはその人が保険金を受け取る可能性のことです。たとえば生命保険の場合、通常年齢の高い人の方が低い人より死亡率が高いので、危険率は高いという事になります。任意加入にすると危険率の高い人の加入が増え、そうでない人の加入は減ってしまいます。こうなると保険制度が破綻する恐れがあります。
アメリカなどでは、日本のような国民保険や健康保険のように、ほどんど全国民を網羅する強制力のある保険がないため、社会保険より民間の保険に加入する人が多くなっています。そのため、医療に関しては基本的に自由診療で大変高額です。過去の政府が強制保険の導入を検討したことがあるそうですが、国民の支持がとれそうにありませんでした。低所得者は新たな負担を嫌い、高所得者は、今払っているお金以上の負担が嫌だということです。
ただし、日本でも医療、年金保険では財政難によって保険料負担の増加や給付額の減少など法律の改正が行われています。


公的保険では大きく分けて医療保険、年金保険、労働保険などがあります。医療保険では自営業者のための国民健康保険、一般の会社員の健康保険、特定団体(公務員や船員など)の船員保険、共済組合保険などがあります。年金保険では、自営業者では国民年金、一般の会社員の厚生年金保険、公務員や団体職員の共済年金などがあります。労働保険では、いわゆる労災と言われる労働者災害補償保険、雇用保険などがあります。


私的保険では保険はほとんどの方が生命保険会社で加入しているのではないでしょうか。保険はその目的によって、生命保険と損害保険に分けられます。一般の生命保険では生命そのものの保障や病気になった時の保障が主要目的です。保障に加えて満期後の貯蓄を目的をしたもの(養老保険、子ども保険など)、老後の年金を目的にしたもの(年金保険)などがあります。事故や損害に対して主に物に対する保険が損害保険です。生命保険は、生命保険会社の外、郵便局の簡易保険もあります。損害保険は損害保険会社が主に扱います。農林水産省が管轄するJAのJA共済や厚生省の扱いの県民共済や全労災では、生命保険も損害保険も扱います。最近では、生命保険会社が損保の子会社を通して、損害保険を販売し、逆に損害保険の子会社が生命保険を販売するなど保険業の規制緩和、自由化が進んでいます。


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